HRトップに3本差で残り3試合 大谷翔平の逆転キングを期待したくなる“3つの理由”
HRトップのロイヤルズ・ペレスと3本差で今季最終カードのマリナーズ3連戦に臨む
エンゼルスの大谷翔平投手は、1日(日本時間2日)から今季最終カードとなる敵地・マリナーズ3連戦に臨む。ここまでリーグ3位の45本塁打。本塁打王争いでは両リーグ最多48本のロイヤルズ・ペレスに3本差となっている。残り3試合。逆転のポイントを探った。
1.打撃復調 30日の敵地・レンジャーズ戦では初回無死一塁で右翼線へ先制の適時三塁打。角度こそつかなかったが、打球速度106.7マイル(約172キロ)と好調時の大谷らしい弾丸ライナーだった。さらに9回先頭では左翼フェンス手前まで飛ばす特大の左飛。打球速度104マイル(約167キロ)、飛距離368フィート(約112メートル)、角度33度。球場によっては本塁打になってもおかしくない大飛球だった。ボール球に手を出すことも少なくなり、マドン監督も「四球を受け入れるようになってから間違いなく良くなっている。バランスも良くなり、再び逆方向への打球を放っている。シアトルでも続くだろう」と復活への手応えを口にした。
2.敵軍先発投手から長打 マリナーズは3連戦で左腕ゴンザレス、右腕フレクセン、左腕アンダーソンが先発する予定。大谷はこの3投手からいずれも長打を放っている。ゴンザレスには通算17打数3安打と抑えられているが、7月9日に敵地の右翼4階席に飛び込む超特大33号ソロ。通算7打数1安打のフレクセンには4月30日に敵地で右越え8号ソロ。打球角度34度のムーンショットだった。左腕アンダーソンには本拠地で初対戦した9月25日に2打席連続で右翼線三塁打を放っている。
3.スタジアムの盛り上がり マリナーズは20年ぶりのポストシーズン争いの真っ只中。この3連戦は盛り上がることが予想される。エンゼルスは今季途中から本拠地エンゼルスタジアムでも空席が目立つ中でのプレー。大谷はモチベーションを保つことの難しさを口にしていた。敵地とはいえファンの存在はより集中力を上げる好材料となるはずだ。
ポストシーズンへ1敗も落とせないマリナーズは四球攻めで勝負を避けてくる可能性も高い。ただ、好球必打で捉えていけば……。逆転本塁打王を大いに期待したい。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)