源田か、和田か、荻野か… 誰が獲っても初タイトルなパ盗塁王争いを占う

途中出場からほぼ全ての盗塁となっているロッテの和田

 期待の新人と前年の盗塁王が相次いで戦線を離脱したことにより争いは混沌。そんな中でリードすることになったのが、盗塁王の獲得経験が1度もない3選手ということも、今年の波乱を象徴する出来事と言えそうだ。

 ここからは、今回取り上げた3選手の具体的なスタッツをもとに、今後の盗塁王争いを展望していきたい。まずは、各選手の月別の盗塁数を見ていこう。

 源田はわずか5試合で2盗塁を決めた3月に始まり、シーズン序盤から順調に盗塁を積み重ねていた。しかし、17試合で7盗塁と快調に盗塁を重ねていた5月下旬に新型コロナウイルスに感染し、交流戦期間を全て棒に振ることに。それでも、6月は復帰後の9試合で2盗塁を決め、その後も五輪による中断期間を挟みながらコンスタントに盗塁を記録。ただ、9月は23試合で3盗塁とややペースが落ちており、残り試合で巻き返せるかに注目だ。

 和田はほぼ全ての盗塁を途中出場から決めているが、それでも5月には源田と同じ7盗塁を記録。盗塁成功率.889という抜群の成績で、5月以降はランキング上位に位置し続けている。順位争いが激化すると、盗塁という作戦にはよりリスクが伴うようにもなる。和田の場合も7月と8月の数はやや少なくなったが、勝負どころの9月には再び増加。こうしたベンチワークの姿勢も、和田には追い風と言えそうだ。

高い出塁率を活かして盗塁数を増やしている荻野

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