虎・高橋遥人の達成で話題の“マダックス”って何? 投球術に優れた投手の勲章
9回97球で完封勝利、100球未満に大きな価値
■阪神3ー0 中日(2日・甲子園)
阪神の左腕・高橋遥人投手が2日の中日戦(甲子園)に先発し、わずか97球での完封勝利。これが“マダックス”達成だと話題になっている。制球や投球術に優れた投手の勲章となるこの記録は、どのようなものなのだろうか。
米大リーグでは、100球未満で達成した完封勝利を「マダックス」と呼んでいる。ブレーブスなどで通算355勝を挙げ、野球殿堂入りしているグレッグ・マダックス投手が語源だ。
大リーグで投げる投手としては球速がなかったマダックスは、精密なコントロールと打ち気を逸らす投球術を武器に白星を重ねた。自らの名で呼ばれることになる100球未満の完封勝利も、実に13度記録しているという。
日本人大リーガーとしては、田中将大投手がヤンキース時代の2017年4月27日のレッドソックス戦で97球の完封勝利を挙げている。
高橋は現在27イニング無失点を続けており、9月25日の巨人戦(東京ドーム)でも完封勝利を挙げている。ただ当時は13個の三振を奪ったものの、128球を要していた。今回は奪三振こそ7にとどまったものの、省エネ投球でチームを勝利に導いた。4年目左腕の快進撃はどこまで続くだろうか。
(Full-Count編集部)