選手を鼓舞する「一体感の象徴」 歌でチームをまとめる学童野球“パパ監督”の願い

「試合以外は(保護者が)お茶を出すような仕事はありません」

――歌が持つ力ですね

「とてもいいなと思います。中学時代、試合前に気合を入れて校歌を歌ったことを思い出しました」

――チームにとって大事なことは

「来年が創部30周年。前任の監督さんもおっしゃっていましたが、チームがこれからも続いていくことが大切です。自分も2年前、スポーツ界でパワハラ問題が騒がれていた時期に監督に就任したこともあり、子どもたちに寄り添った野球をしたいと常に考えています」

――保護者の負担を減らしたと聞きました。きっかけは?

「具体的には、試合以外はお茶を出すような仕事はありません。道具のやりとりくらいはありますが。他のスポーツをしている保護者から『野球は大変でしょう』とよく言われます。負担を減らすことで、人が集まってくるのではないかと思います。前任の監督さんが方向付けをしてくれました。勇気を持ってやって頂いたと思います」

――監督としての着地点は

「みんなが野球を続けてくれることですね。最後の最後でどのスポーツを選ぶか分かりませんが、野球が好きで少年野球をやっていたら、中学校でも高校でも野球を続けると思うんです。『少年野球は嫌だ』って言われたくないですからね」

(First-Pitch編集部)

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