ヤクルト雄平、引退決断は「客観的に見て厳しいと」 15年リーグVは「最高の経験」

引退会見に臨んだヤクルト・雄平【写真:宮脇広久】
引退会見に臨んだヤクルト・雄平【写真:宮脇広久】

2003年に投手としてヤクルト入団、2009年に野手転向

 ヤクルトの雄平外野手が5日、都内の球団事務所で引退会見を開いた。投手から野手に転向し、2015年のリーグ優勝にも貢献した37歳は「まだやりたいという気持ち、やれるんじゃないかという気持ちもありましたが、去年、今年と自分が結果を残せなかった。客観的に見て厳しいんじゃないかと思いました」と引退理由を語った。

 宮城・東北高からドラフト1巡目で2003年にヤクルト入団。1年目から27試合に登板し5勝6敗の成績を残した。貴重な左腕として2007年には52試合に出場したものの、2008年からの2年間は1試合ずつの登板に終わり、2009年のオフに外野手へ転向。その後、2012年に開幕1軍入り。14年には141試合に出場し打率.316、23本塁打の強打を見せ、外野手部門のベストナインにも輝いた。2018年にも規定打席に達し打率.318を残した。

 昨年は43試合の出番にとどまり、今季はここまで1軍出場なしで、現役のユニホームを脱ぐ決断をした。通算成績は投手として144試合登板、18勝19敗1セーブ、防御率4.96。打者として968試合に出場し881安打、打率.291、66本塁打、386打点。

 大きな決断を最初に伝えたのは愛妻。「妻には打者転向の時にも『新しいスタート』と言ってもらいました。今もあの時と同じような気持ちです」と感謝を述べた。2015年のリーグ優勝を振り返り「その場に立てて、(優勝決定試合の延長11回にサヨナラヒットを放ち)結果を出せて、最高の経験ができた」と感慨深げに語った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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