プロ生活は僅か4年も残したインパクトは絶大 ファンを魅了したオリックス西浦の守備力
1年目から1軍を経験、課題の打力も年々向上していた
西浦が昨季までに残した年度別成績は表の通りとなっている。
明徳義塾高から2017年ドラフト6位でオリックス入団。1年目の2018年に早くも1軍デビューを果たし、初安打も記録した。2019年には77試合に出場、持ち前の脚力を生かして8盗塁をマークした。打撃面では前年に続いて打率1割台と苦しんだものの5月10日には初本塁打もマークしている。
3年目の2020年は120試合制ということもあってやや出場試合数は減らしたが、前年を上回る2本塁打を放った。高卒でのプロ入りから3年という短期間で1軍の戦力へと成長しつつあり、さらなる飛躍が期待されていただけに、あまりに早い現役引退が惜しまれる。
俊敏な動き、球際の強さ、高い捕球技術、抜群の強肩、送球のコントロール……。守備における西浦の長所は、枚挙にいとまのないものだった。打撃面では確実性に課題を残していたが、さらなる成長も期待できる状況だった。3年間で、数々の衝撃的プレーを見せてくれた西浦。プロ野球選手として過ごした日々とファンの記憶に残した数々のビッグプレーは、今後も決して色あせることはないはずだ。