12球団最終指名から這い上がる苦労人 DeNA正捕手候補は阪神梅野も認める鬼肩の持ち主
好リードでロメロの4連勝をアシスト 貴重な適時内野安打ももぎ取った
■DeNA 4ー3 阪神(7日・横浜)
セ・リーグ最下位のDeNAは7日、本拠地・横浜スタジアムで阪神に4-3の逆転勝利。連敗を4で止め、10月初勝利(4敗1分)を挙げた。来日1年目の先発ロメロが8回6安打3失点に抑え、自身4連勝(今季4勝2敗)。その陰には4年目の若手成長株、山本祐大捕手の好リードがあった。チームにとって希望の星の1人だ。
ロメロは3回こそマルテに左翼線適時二塁打、大山に左越え20号2ランを浴び、一挙3点を失ったが、その他は150キロ前後のストレート、ツーシーム、カットボールで相手打者のバットを押し込んだ。ロメロは「山本がうまくリードしてくれた」と感謝。三浦監督も「祐大が左打者にも右打者にも、インコースを有効に使っていた」と評した。
実際、ロメロの快進撃は23歳の山本とバッテリーを組むようになってから始まった。開幕当初、嶺井と組んだ2試合は防御率6.23、伊藤光との3試合は同5.40と振るわなかったが、8月21日の巨人戦以降、7試合連続で山本と組み4勝0敗、同2.08と豹変した。
DeNAの捕手陣は今季、伊藤の47試合を筆頭に、戸柱恭孝が32試合、山本が28試合、嶺井が22試合、高城俊人が1試合に先発し乱立気味(7日現在)。激しい正捕手争いを勝ち抜くために、山本としてはロメロとの相性の良さは大事にしたいところだ。