体が細くなっていた選手たち…コロナ禍乗り越えた法大、敗戦も指揮官は万感の涙
連係ミスなど実戦感覚戻ってなくても…加藤監督「感謝の気持ちでいっぱい」
加藤監督は「きょうという日を迎えられたのは六大学の皆様、他大学の関係者の皆様に支えられて格別のご配慮をいただいて、勝敗は残念ながら負けてしまいましたけれど、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の言葉が止まらなかった。さらに、言葉を詰まらせながら当時の状況についてこう明かした。
「隔離とか体力の衰え、精神的なストレスも心配はしていたんですけど、お菓子の差し入れをしたりだとか気分を紛らすようにやってはいたんですけど。やっぱり体力的には……会った時にはみんな……細くなっていましたね」
つらく、長い活動休止期間だったことを物語った指揮官の涙。試合でも内野の連係ミスやボークなど実戦感覚が戻っていないような場面も見られた。それでも「野球を好きなのかみんな一生懸命やってくれた。一生懸命なプレーを見ていただくことが、一番感謝に報いる姿勢じゃないかなということで、とにかくできる範囲内の事はみんなで一丸となってできることはやった」と9回に2点を返す粘りをみせたナインを労った。
法大はこの日から19日間で全10試合を戦う過密日程。三浦は「まだ1試合目負けただけなので、もちろん優勝を目指したい。やるからには勝ちたい」と決意を新たにした。
(市川いずみ / Izumi Ichikawa)
市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。