五十嵐亮太氏が「ベタ惚れですよ」 ドラ1高校生4投手の中で最も評価するのは?

1位指名を受けた小園健太、風間球打、達孝太、森木大智(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、川村虎大、市川いずみ、宮脇広久】
1位指名を受けた小園健太、風間球打、達孝太、森木大智(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、川村虎大、市川いずみ、宮脇広久】

高校BIG3は「全員完成度が高い」、中でも注目は明桜・風間

 2021年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が11日、都内のホテルで行われた。支配下では77人、育成では51人が指名され、プロ入りへの切符を掴んだ。

 高校BIG3と称される市和歌山高の小園健太投手、明桜高の風間球打投手、高知高の森木大智投手は、いずれも1位指名を受けてプロ入りの切符を手に入れた。1997年ドラフト2位で敬愛学園高からヤクルト入りした五十嵐亮太氏は、この3人の実力をどう見るのか。

 ドラフトに先駆け、3投手の動画をチェックしたという五十嵐氏は「全員完成度の高い投手ですね」と高く評価する。その中でも最も注目しているのが、ソフトバンクが1位指名した風間だ。

「やっぱりリリースポイントの高さですよね。かなり高い位置にあるのがいい。それと体の線が細いので、伸びしろはかなりあると思います。プロ入り後に体が大きくなった時、どこまで進化するのか楽しみです」

 阪神と競合の末、DeNAが交渉権を手に入れた小園、阪神が外れ1位で指名した森木の2投手は、五十嵐氏の目には「現時点での完成度が高すぎる」と映っているようだ。

「森木投手は体もかなりしっかりしていて、日本ハムの吉田輝星投手に近い感じがしますね。ただ、あまりに完成度が高すぎるので、プロ入り後の爆発的な伸びしろが見えづらい部分がある。僕が1位指名するとしたら、ピッチング以外に性格だったり体の強さだったり、もう一つアピールポイントがほしいところですね。

 小園投手は完成度は高いけれど、少し力任せで投げている部分がある。ただ、これはいい意味でのこと。力任せで投げられるのは体の強さの表れだし、腕が振れているということ。本来ピッチングは全身を使うもので、腕だけを振りすぎてもダメですが、そこはこれから調整できる部分。馬力があるかないかを見極めるポイントとして見ると、小園投手ももうひと伸びしそうです」

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