楽天、ロッテは“サプライズ指名”ではない? ドラフト会議、各球団の狙いの本質

セ・リーグは巨人、中日、広島の狙いは特にはっきりしていた

【セ・リーグ】

○ヤクルト
 先発も中継ぎも左不足ながらも優勝マジックを順調に減らしている。隅田を抽選で外したが、法大の山下輝投手の交渉権を広島との競合の末、獲得。「方向性ははっきりとわかったので、納得のハズレ1位だったと思います」。野口氏が期待するのは5位の享栄高(愛知)の竹山日向投手。素材のいい右腕に「うまく育っていければいいですね」と期待を膨らませていた。

○阪神
 やはり、高知高・森木大智投手を獲得できたことが大きい。「個人的には高校生投手の中では森木投手が一番いいと思っていました。小園投手も完成されています。今すぐに1軍だったら小園投手。でも長い目で見るならば、森木投手の方が他の投手たちを追い越していく要素があると思っています」。近年は高校生を中心とした指名だったが、オリックス同様、前年指名とのバランスの取れた指名となった。

○巨人
 関西国際大の右腕・翁田大勢投手の交渉権を獲得した。最速157キロを記録した右腕は先発でも救援でも適応能力はありそうだ。「隅田投手が外れても、翁田投手は素晴らしい投手と聞いていますので楽しみです。2位も3位も即戦力投手、高校生も伸びしろのある投手なので、巨人のドラフトは良かったと思います」。支配下では7人中、投手が6人と狙いは明確だった。

中日は攻撃力アップに期待、DeNAは小園ゲットも気になる“課題”

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