「フェイクだ、そんなわけがない」 165キロ剛速球なのに48cmも変化した“超魔球”
ドジャースのグラテロルが地区シリーズで投じた衝撃の1球
■ドジャース 7ー2 ジャイアンツ(地区シリーズ・日本時間13日・ロサンゼルス)
165キロの剛速球なのに48センチも変化した“超魔球”が、大きな衝撃を呼んでいる。ドジャースのブルスダー・グラテロル投手が12日(日本時間13日)に行われたジャイアンツとの地区シリーズ第4戦で投じた1球。常軌を逸した軌道に、ファンからは「テレビゲームですらできない」「これはCGに違いない」と驚きの声が上がった。
6回2死二塁の場面で、ジャイアンツのエバン・ロンゴリアに投じた1球目だった。103マイル(約165キロ)のシンカーは大きく外角に逸れたかと思われたが、蛇のようなうねる軌道でストライクゾーンへ。高めいっぱいに決まった。この打席は2球目を打たせて遊ゴロに。グラテロル1回を1安打無失点に抑えた。
衝撃の1球を「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が、自身のツイッターで紹介。動画とともに「投球腕方向に19インチ(約48センチ)の変化」とのコメントを添えた。信じがたい変化に、ファンも続々と反応。「なんて闇魔術だ?」「フェイクだ。そんなわけがない」などのコメントが並んだ。日本のプロ野球では、元ヤクルト監督の高津臣吾や元ソフトバンクの攝津正らの名前が浮かぶシンカー。グラテロルの魔球は、間違いなく世界レベルの球だった。