NPB開催の女子小学生“ビッグイベント” 10年目は「47都道府県の参加を実現したい」

夏と冬に小学生の“ビッグイベント”を開催できる喜びと期待

 今大会は38の都道府県から39チーム(NPBの推薦枠1チーム)が参加した。2019年には最多となる42チームが参加している。NPBによると、今年は自治体の協力で例年以上にチームへの補助を厚くできたという。資金面でチームを結成できない問題もあるため「来年以降の大会でも、引き続きサポートできるよう準備をしていきたい。各都道府県での女子の大会開催を含めて、女子野球のさらなる底辺拡大と競技者人口増に貢献し、女子野球全体を支えていければ」と意気込んでいる。

 出生率の低下もあって、野球の競技人口は減少傾向にある。この流れに歯止めをかけようと、NPBでは「ガールズトーナメント」を立ち上げる前から、「12球団ジュニアトーナメント」を開催している。2005年に開始した大会は、12球団がそれぞれ、小学5、6年生を中心としたチームをつくって優勝を争う。女子選手も登録が可能だ。

 毎年、冬に開催されており、NPB関係者は「夏にガールズトーナメントができたことで、年に2回小学生のための大きな大会を見られるのは主催者や野球関係者にとって大きな喜び。どちらの大会にも出場する女子選手をチェックするのも楽しみの1つです」と語る。

 女子野球界では阪神や西武のようにNPB公認の女子クラブチームが誕生し、高校は今夏初めて球児の聖地である甲子園球場で決勝戦が行われた。女子野球の発展に貢献している「ガールズトーナメント」。女子の裾野を広げるだけではなく、男子野球との相乗効果を生み出し、野球人口の回復も期待されている。

(First-Pitch編集部)

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