西武・松坂大輔の引退登板を前に辻監督の無念「ビジターなら打席にも立てた」

1軍合流した西武・松坂大輔【写真:宮脇広久】
1軍合流した西武・松坂大輔【写真:宮脇広久】

19日の日本ハム戦は先発登板、打者1人「楽しんでほしい」

 西武の松坂大輔投手が19日に本拠地・メットライフドームで行われる日本ハム戦に、引退試合として先発するが、打者1人限定の投球となる。前日の18日、辻発彦監督が「1人の予定です」と明言した。

 昨年、14年ぶりに西武復帰を果たした松坂だったが、右手のしびれに悩まされ、7月には「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた。復帰後はいまだ1、2軍を通じて公式戦登板なし。ようやく漕ぎつける今季初登板に、辻監督も「マウンドに上がって投げれば、それで十分。大いに楽しんでほしいなと思います」と感慨深げだ。

 指揮官は松坂に「打席にも立つか?」と冗談で声をかけたと言う。「ビジターだったら、(1回に)打ってからピッチャーというのもできるんだけどね。(ホームゲームでは)ピッチャーが先だからどうしようもない」と苦笑。実際、高校時代から強打でも知られていた松坂は、NPB通算打率.167(42打数7安打)1本塁打5打点をマークしている。辻監督は半ば本気で、最後に打撃を披露できないことを残念がっていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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