元阪神・呉昇桓が韓国で残す驚異の成績 年齢超えた活躍をメディア称賛「限界はどこに」
阪神で2年連続最多セーブ→メジャー3球団→母国に復帰
元阪神の呉昇桓(オ・スンファン)投手が、今季韓国・KBOリーグのサムスンで43セーブを挙げ、阪神入りする前の2012年以来、9年ぶり6度目の最多セーブ獲得を決めた。1982年7月15日生まれで39歳を迎えたシーズン、史上最高齢の40セーブでもあるという。年齢を感じさせない投球に、韓国メディア「OSEN」が称賛の声を上げている。(数字は21日現在)
2014年から2年間阪神でプレーした呉昇桓は“石直球”と称された剛速球を武器に、2014年に39セーブ、2015年に41セーブと2年続けてセ・リーグの最多セーブに輝いた。その後米大リーグに移籍し、カージナルス、ブルージェイズ、ロッキーズと3球団でプレー。4年間で232試合に登板し、16勝13敗42セーブ、42ホールドを記録した後、古巣のサムスンに復帰した。韓国での通算338セーブは史上最多。日米韓通算で460セーブを残した救援のレジェンドだ。
この記事は「最高齢の40セーブより価値のある数字 セーブ失敗がたった1度という危機管理」と題して、呉昇桓の“凄み”を伝えている。「過去には150キロ台中盤だった直球は今、140キロ台中盤に落ち、年齢を感じさせる。しかし日本と米国でも活躍した豊富な経験と貫禄で、マウンドでどんな危機も食い止めている」と、驚きの言葉を並べている。
先週末にはキウムとの試合で、ダブルヘッダーに連投。2日で3セーブを挙げた。9月末から11試合連続セーブを記録中。記事は「何より素晴らしいのは、61試合に登板、43セーブを稼ぐ間に、セーブ失敗がたった1回だけということだ。他のチームの若い抑え投手がセーブ失敗という“惨事”を食らっている中で、呉昇桓のこの数字は独歩的な記録だ。それすらも失策がからんだ救援失敗で、呉昇桓の純粋な失敗ではなかった」としている。
今季、セーブ失敗の回数は7度が最多。他チームの抑えは皆、4度以上記録しており「もし呉昇桓が他チームの抑えのように、4、5回ほどの救援失敗をしていたら、(現在首位から1ゲーム差で2位の)サムスンは3位で、首位追撃は厳しい状況だっただろう」と、貢献度を指摘している。
呉昇桓がKBOリーグで60試合以上投げたのは2007年以来14年ぶり。投球回数もその年以来となる60回に迫る58回2/3を記録している。当時は25歳。「40を目の前にした、呉昇桓の限界はどこにあるのか」と記事は結ばれている。通算セーブ数もまだ伸びていきそうだ。
(Full-Count編集部)