今冬にストライキ入りの危機 AP通信伝える、労使協定の延長が平行線
機構側ロックアウトの可能性も FA市場や春季キャンプに暗雲?
米大リーグが26年ぶり9回目のストライキ入りすることが確実になったとAP通信が伝えている。記事では12月2日(日本時間3日)からのストライキ入りがほぼ避けられず、FA市場の凍結や2月の春季キャンプ開始が危機にさらされているとしている。
米東部時間12月1日の午後11時59分で、機構と選手会側の労使協定が期限を迎えるため。昨春から新たな協定のための交渉を行ってきたが、合意につながる提案を「相手が行っていない」と両者ともに考えていると記事は伝えている。
2003年に始まったいわゆる「ぜいたく税」システムも、この期限とともに満期を迎える。記事はMLB機構がロックアウトを開始する可能性も指摘。この場合選手との契約が凍結され、市場の動きが止まることも見込まれる。
記事によるとこれまでの交渉で、機構側は年俸調停の廃止とFA取得年の変更(大リーグで6年の登録を得た選手が対象だったものを、選手が29歳半になった後のオフにFAとなるシステムに)を提案、また年俸総額の大きな球団が「ぜいたく税」を払うラインを下げること、球団の年俸総額に最低額を設けることを主張している。
一方で選手側は、最低額の設定がいわゆる“サラリーキャップ”の導入につながるとして何十年も拒否し続けているとしている。
(Full-Count編集部=AP)