山田哲人は「やっと本気になったのかな」 ヤクルト小川GMが感じた主将の自覚と意地

ヤクルト・小川淳司ゼネラルマネジャー【写真:編集部】
ヤクルト・小川淳司ゼネラルマネジャー【写真:編集部】

「僕を使ってください」から始まったCSでの1軍デビュー

 1軍監督だった2011年、クライマックスシリーズ(CS)の中日とのファイナルステージに1軍未出場だった高卒新人の山田を呼びました。直前にフェニックスリーグでチェン投手と山井投手から安打を打っていて、CSで両投手と当たるということが理由のひとつにありました。合流すると、城石(憲之内野守備走塁コーチ、現日本ハム2軍内野守備コーチ)伝いに「僕を使ってください」と言っていると聞いて、悩んだけど思い切って起用することを決めました。今思えばそれも彼の必然だったのかなと。あれが彼の基本の性格というか、潜在的な部分なんでしょう。今までは表に出ていなかったですけどね。

 今年になって、マウンドの投手のところに駆け寄ることが凄く増えた気がしています。外から見ているだけなので分からないが、きついことを言っているのではないかな、という場面が見受けられます。特に小川の時なんかね。今までと違うな、やっと本気になったのかなと。そういう姿を見ていると、十分変わってきているなと思います。

 周囲にどう見られるかは、彼が一番感じるはず。今年、キャプテンという立場に自分を置いて、プレッシャーを掛け続けた年と言い換えられるのかなと思います。当然、今後も長くヤクルトスワローズの中心選手としてやってくれるだろうと期待しています。

(Full-Count編集部)

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