来季リーグV2の戦力に? ヤクルトのドラ1vsドラ2対決「来ると思っていた」
明大はリーグV消滅、田中監督「私の継投ミスです」
前半は明大ペースだった。幸先よく1、2回に1点ずつ得点。守っては、今季デビューしリリーフで3試合に登板していた、2年生右腕・蒔田稔投手が初先発。7回72球2安打無失点という期待以上の快投を演じた。
しかし8回、リリーフに立った4年生の磯村峻平投手が、1死から1安打2四球を許し満塁のピンチをつくる。ここで登板した2年生の村田賢一投手は、法大の3番・齊藤大に同点2点二塁打、4番・浦には勝ち越しの中前2点適時打を浴び、一気に劣勢に回ったのだった。
「私の継投ミスです」と肩を落としたのは、田中武宏監督。「初先発の蒔田は行けるところまで行かせるつもりだったが、いきなり神宮のマウンドであれだけ投げたので、体には負担があったはず。蓑尾(海斗捕手)、コーチ、トレーナーと相談して、あそこで代えました」と明かした。
2試合連続のミラクル打とはいかなかった丸山は、「4年生のミスで負けてしまった。磯村もそうですし、自分も守備で中前打(2点適時打)の時に補殺できなかった。9回の攻撃も、4年生が打てない巡りになった」とうなだれ、「4年生が結果を出せず、下級生に頑張ってもらって申し訳なかった。今までやってきたことの詰めが、少し甘かった」と責任を感じていた。
「優勝の可能性はなくなってしまったが、最後の最後まで明大らしく、個人的にも主将の責務を全うして、なんとか勝って4年間を終えたい」と気持ちを切り替えた丸山。どんな状況になっても、闘志と粘りは衰えない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)