主力の大量FA、暴行疑惑のバウアーの状況… 悩み多きオフもド軍編成本部長は自信
疑問の声上がったポストシーズンでの監督の采配には「賛否両論どちらも理解できる」
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が27日(日本時間28日)、本拠地ドジャー・スタジアム内で今シーズンを総括する会見を行った。レギュラーシーズンで106勝を挙げたものの、ワールドシリーズ連覇を逃した今季を「誇りに思うことはたくさんある。だが、最大の目標には届かなかった」と振り返った。
ポストシーズンでは、20勝を挙げたウリアスや3度のサイ・ヤング賞受賞を誇るシャーザーをリリーフ起用するなど、ロバーツ監督の采配に疑問の声も上がった。「賛否両論どちらも理解できる」とした上で、「後から違うやり方をすれば良かった、というのは簡単だ。しかし、その時は個人的にはとても納得できるものだった」と指揮官をかばった。
今オフはカーショー、ジャンセン、シーガー、テイラー、シャーザーら主力が大量にFAを迎え難しい決断を迫られるが、「内部の選手であれ、外部の選手であれ、いかにロースターを仕上げ、成功するために最適な状態に持ってくるかだ。(ロースターが)どのようなものになるかはまだ分からないが、そこまで持っていけると確信している」と自信を見せた。
ただ、編成をする上で悩みの種となりそうなのが、女性への暴行疑惑でシーズン途中から制限リスト入りしたバウアーの扱いだ。バウアーは来季オプションの権利を持っており、行使すれば来季も年俸3500万ドル(約40億円)で残留することになる。しかしいまだに「リーグが調査中」という段階で、復帰の時期は不透明な状況だ。「どの程度になるかはまだ分からないが、影響はある」と、フリードマン編成本部長もその影響を認めた。
主力の大量FA、不確かなバウアーの状況など難しい舵取りを強いられることになる今オフ、フリードマン編成本部長の手腕に注目が集まる。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)