DeNA宮崎敏郎、6年契約で残留 決め手は最終戦セレモニー「熱い気持ち届いた」
28日の広島戦後に「優勝したいです」と球団に決断を伝える
DeNAの宮崎敏郎内野手が29日、今季取得した国内FA権を行使せずに残留することを表明した。横浜市内の球団事務所で会見し「6年契約です」と、長期契約で球団と合意したことを明かした。
残留を決意したのは、26日に行われた本拠地最終戦後のセレモニーで、グラウンドを一周した時だという。ファンの拍手に応える中で「これだけのファンの方が球場に足を運んでくださって、声は出せないけれど、選手にも熱い気持ちは届いていた。勝って恩返ししたいと思った」と決意。今季最終戦となった28日の広島戦後に球団に「優勝したいです」と伝えたという。
チームでは2002年オフに三浦大輔投手(現監督)が6年契約(03~08年)を結んだ例があるが、それに並ぶ長期契約に。三浦監督の就任1年目の今季、最下位に沈んだDeNAにとって、巻き返しに欠かせない中軸の残留決定は朗報だ。
2012年ドラフト6位でセガサミーからDeNAに入団した宮崎は2017年に首位打者を獲得。今季も141試合に出場し、打率.301、16本塁打、73打点の好成績を残した。佐賀県出身で、シーズン3割を4度マークする一方で、今季まで6年連続2桁本塁打を放っており、総合力が高い。172センチ、85キロの体形から「ハマのプーさん」の愛称で親しまれ人気もある。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)