根尾の“起用論争”に決着? 主力引き留めも急務…中日・立浪監督、求心力の見せ所
近いうちに世代交代は不可避、後釜の若手台頭が欠かせない
野手陣は、世代交代が近いうちに不可避となる。不動の中堅・大島洋平外野手は来年37歳シーズンに。両翼は最後まで固定できず、ぽっかり空いている。内野は三塁の高橋周平内野手、遊撃の京田陽太内野手、二塁の阿部寿樹内野手は30歳前後だが、後釜となる若手が育っているとは言い難い状況でもある。
将来の主力として期待される筆頭候補なるのが、3年目を終えた根尾昂内野手。今季は遊撃での定位置奪取を掲げたが、外野で開幕スタメン入り。シーズン後半戦は2軍で研鑽を積み、最終盤に1軍再昇格して遊撃からの景色を体験した。
ファームでの起用は、遊撃優先。もちろん大きな伸びしろがあるとは言え、周囲の見方で大勢を占めるのは「守備は京田に敵わない」。自身は遊撃で高卒新人ながら開幕スタメンを勝ち取った立浪監督なら、余計に力量の判断はシビアになる。内野か、外野か、両睨みか、打撃優先か――。ブレない育成方針こそが、ブレークへの近道になる。
「最近のんびりしていた生活を送っていましたので、こんなに忙しくなるんだと痛感しております」と会見で語ったミスタードラゴンズ。強固な土台を作れるか、スター監督の“剛力”に竜の命運がかかっている。
(Full-Count編集部)