「来たーと見せかけて逃げる」 打者を裏切る“魔球”は「動きが気持ち悪い」
フィル・メイトンは大きく曲がるスライダーで空振りを奪っている
■アストロズ 9ー5 ブレーブス(ワールドシリーズ・日本時間1日・アトランタ)
米大リーグのワールドシリーズ第5戦が10月31日(日本時間11月1日)に行われ、アストロズが9-5でブレーブス勝ち、2勝3敗とした。4番手で登板したフィル・メイトン投手は5回からの2イニングを2安打3奪三振無失点の好投で勝利に貢献。曲がりすぎるスライダーの切れ味に、ファンから「頭で理解できない」と驚きの声が寄せられている。
28歳の右腕・メイトンは今ポストシーズンでフル回転。この試合が11度目の登板で、計11回を投げて防御率0.82と安定した投球を続けている。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が注目したのがスライダーの切れ味。6回先頭のアダム・デュバルに投じた81.3マイル(約130.8キロ)の映像を「フィル・メイトンのフリスビー」と記して自身のツイッターに投稿した。
ファンもその変化に驚嘆。「一体どうなっているんだ」「エグすぎる」「曲がりすぎ」「来たーと見せかけて逃げる」「頭で理解できない」「あの動きは気持ち悪い」「現実離れした動き方」と声を寄せた。日本のプロ野球でも元ヤクルトの伊藤智仁や元中日の岩瀬仁紀ら使い手の多いスライダー。メイトンの一球は、打者もお手上げの魔球だった。