元DeNA左腕が2年ぶり冬季リーグ参戦 メキシコで挑戦を続けるワケ「来年も野球したい」
元DeNA濱矢が2年ぶりにメキシコでのウインターリーグ参戦「妻も快く背中を押してくれた」
今夏、メキシカンリーグでプレーした元楽天、DeNAの濱矢廣大投手が、今冬もメキシコでプレーすることが決まった。1日(日本時間2日)、ウインターリーグのベナードス・デ・マサトランが濱矢獲得を発表。公式SNSでは「いらっしゃいませ」の歓迎の言葉とともに、入団を伝えた。濱矢は1日(同2日)にメキシコ入り。2日(同3日)にチームに合流する。
濱矢はDeNAに所属していた2019年冬にもベイスターズから派遣される形でベナードスでプレー。7試合登板して3勝0敗、防御率1.44の好成績を残しており、今回が2年ぶり2度目のメキシコウインターリーグ参戦となる。
昨年、DeNAを戦力外となった濱矢は今季、ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツで7月までプレー。その後、メキシカンリーグのエル・アギラ・デ・ベラクルスに移籍し、3試合に先発。1勝1敗、防御率4.05、13回1/3を投げて24三振を奪い、プレーオフにも登板していた。
同国のウインターリーグは10月上旬にすでに開幕しており、チームは現在、9勝14敗で10チーム中9位と低迷中。来年1月から行われるプレーオフに進出できる8位以上に浮上する切り札として、同リーグでの経験がある濱矢に声がかかった。約2か月ぶりにメキシコの地に降り立った濱矢は「またベナードスでプレーできる機会を与えられて嬉しい。来年も野球がしたいので、しっかり結果を残して、来季につなげたい」と、声を弾ませた。
突然の知らせだった。メキシコでの夏のシーズンを終えた濱矢は、家族の待つ日本に8月下旬に帰国。2週間の隔離を経て、9月から自主トレを再開し、海外のウインターリーグからのオファーを待っていた。河川敷の土手でネットに向かって1人で球を投げ続けたり、親族にキャッチボール相手を務めてもらう日々。茨城時代の仲間とも汗を流し、投げ込みを続けた。だが、オファーのない、先の見えない不安な日々が続いた。「この先どうなるんだろうと心配になることもあった。でも、絶対にいつかオファーが来ると信じて、気持ちを切らさずにやっていた」。10月28日にオファーが届くと即決し、4日後に日本を発った。