元DeNA左腕が2年ぶり冬季リーグ参戦 メキシコで挑戦を続けるワケ「来年も野球したい」

「今回は1日1日の契約、1試合1試合結果を出すことが大事」

「3歳と1歳の子どももいるし、家族も養っていかないといけない。でも、妻も快く背中を押してくれた。応援してくれる家族、そしてこれまでサポートしてくれた仲間への感謝の気持ちを忘れずにプレーしたいと思っています」

 今夏はメキシコで2019年冬ほどの成績を残すことはできなかっただけに、同じ異国の地でリベンジを果たしたい思いも強い。

「2年前は相手も自分の特徴を知らなかったので思うようにアウトが奪えたが、今夏は相手もデータを持っていて、落ちるボールを振らずに見逃してくる打者が増えた。だから今回はそれを逆手に取って、これまでとは違う配球で勝負していきたい」

 茨城時代には、前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏からも個人的に指導を受け、緩急や内外の使い方を教わり、投球の幅を広げた。これまでの自己最速は151キロだが、メキシコでは球速の更新も狙っているという。

「前回はベイスターズからの派遣だったけど、今回は1日1日の契約なので、成績が悪ければすぐに切られる。メキシコは夏よりも冬の方がレベルが高いですが、1試合1試合結果を出すことが大事。今回はチームメートも約8割が知っている選手なので、しっかりコミュニケーションも取ってやっていきたい。レギュラーシーズンが終わる12月末までしっかり投げて、プレーオフに進出したいですね」

 優勝すれば、カリブ海周辺各国のウインターリーグ王者が参戦するカリビアンシリーズが来年2月に待っている。これまで、同大会に出場した日本人選手はおらず、歴史に名を刻みたいという思いもある。メキシコのウインターリーグには、プレーオフを勝ち進んだチームが敗退したチームから選手を補強できる制度があり、所属先のチームが敗退しても、好成績を残していれば補強選手として声がかかり、何度も別のチームでプレーを続けることも可能。濱矢はアステカの地で大きな希望を胸に、再びメキシコのマウンドに上がる。

(Full-Count編集部)

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