横浜の“日本一”コンビがコーチで復帰、西武はチームの顔が1軍ヘッドに 3日の去就
最下位からの巻き返しを期す2チームが新加入コーチを発表
3日のプロ野球界では来季の巻き返しを期すチームの、首脳陣改変の動きが目立った。セ・リーグ最下位のDeNAは来季入閣する3コーチを発表、パ・リーグ最下位の西武は来季のコーチ陣を発表し、ともにチームの黄金期を担った名前が目につく。また広島は2コーチの退団を発表した。
DeNAは来季のコーチとして斎藤隆氏、鈴木尚典氏、小杉陽太氏と契約を結んだと発表した。担当部門の詳細は未定だという。
斎藤氏は1992年にドラフト1位で当時の大洋に入団。チームが日本一に輝いた1998年にはチームトップタイの13勝を挙げた。2001年からは抑えとして2年連続20セーブをマーク。2006年にはドジャースに移籍し、レッドソックスなど計5球団でプレー。2013年に楽天で日本球界復帰し、2015年に引退した。2020年にはヤクルトで1軍投手コーチを務めた。
鈴木氏は1991年にドラフト4位で横浜高から大洋に入団。1997年、98年と2年連続で首位打者を獲得し、日本一の1998年には日本シリーズMVPに輝いた。通算1456安打、146本塁打を記録し、2008年限りで現役引退。2009、2010年は2軍コーチ、2020年からの2年間はBCリーグの神奈川で監督を務めた。小杉氏は2008年ドラフト5位でJR東日本から横浜入り。2015年には中継ぎとして27試合に登板している。2017年に現役引退し、チームには5年ぶりの復帰となる。
また西武は来季のコーチングスタッフを発表した。辻発彦監督が続投し、引退後2軍監督を3年間務めた松井稼頭央氏が1軍ヘッドコーチに就任する。1軍打撃コーチは、今季ソフトバンク1軍打撃コーチだった平石洋介氏が務める。
さらに、1軍投手コーチだった西口文也氏がファーム監督に配置転換された。西武は新体制ではこれまでの2、3軍を「ファーム」として一本化している。内海哲也投手が投手兼投手コーチに、2軍ブルペン捕手の中田祥多氏がファームバッテリーコーチに就任した。今季2軍バッテリーコーチを務めた秋元宏作氏は、球団本部の「ファーム・育成グループディレクター」としてフロント入りする。
広島は山田和利、澤崎俊和の2コーチが今季限りで退団すると発表した。山田氏は2015年から2軍内野守備・走塁を担当していた。澤崎氏1997年ドラフト1位で入団、2005年限りで現役引退後、16年間に渡って広島でコーチを務めた。今季は3軍の投手育成強化担当だった。
(Full-Count編集部)