大谷翔平は“カメレオン”? 七変化の投球に米メディア「実験、発見の最中かも…」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

大谷の今季投球は、主要4球種の割合が試合によって大きく異なっていた

 エンゼルス大谷翔平投手はメジャー4年目の今季、投打二刀流で全米を熱狂させた。米メディア「ザ・リンガー」は「ショウヘイの歴史的な2021年シーズンを要約する10のスタッツ」とのタイトルで特集記事を掲載。その一つに登板試合によって球種の割合が大きく異なる“カメレオン”ぶりを挙げている。

 23試合に登板して9勝2敗、防御率3.18の成績を残した今季の大谷。フォーシーム、カッター、スライダー、スプリットの4種類を主に投げ分けていたが、その割合は試合によって異なっていたという。6月のある登板で76%だったフォーシームが、9月のある登板では19%だったことも。カッターが3割を占めることもあれば、全く投げない日もあった。スライダーが49%だった試合もあれば、2%だったこともあった。8月下旬のある試合ではスプリットは7%だったが、1か月も経たないある試合では52%を占めていた。

 延べ500人以上の打者と対戦し、4つの球種を少なくとも各9.5%以上投げていた投手30人のうち、大谷の登板ごとの使用球種の標準偏差は比類なきものだった。ある登板と次の登板での使用割合の平均偏差は10.5%。「もしかすると彼は何が機能するか実験し、発見しようとしている最中なのかもしれない」と記事は述べている。

 メジャー通算190勝を挙げているドジャースのマックス・シャーザー投手は今夏、「エースとして育っていくためには何年もかかる。彼はその発展途上にいるんだ。しかし、彼の運動能力を持ってすればポテンシャルを発揮できるだろう」と述べていた。大谷自身も8月12日(日本時間13日)のブルージェイズ戦で7勝目を挙げた際に「フィジカル的には状態はいいかなと思うんですけど、まだ上がってきている状況なのかなという印象なので。もっと思い切りよく、体全体を使って、まだまだいけるんじゃないかなと思っています」と話していた。“カメレオン”ぶりはこういったことを示しているのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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