球団オーナーとの握手は“拒否” “ビッグボス”新庄監督の言葉に感じた本気度

オーナーとの握手は“拒否”「まだ早い、頂点に達してから!」

「コロナという時代でファンが球場に足を運べなかったので、ちょっと暗かったような印象はありますね」と現在のプロ野球の印象について語った後、新庄監督が続けた言葉がまたすごい。

「でも、僕が帰ってきたからには、コロナはなくなり、球場は満員になりますね。そういう運命なんで、僕は」

 キッパリ断言されると、本当にそうなるかもしれないと希望が湧いてくる。驚くべきことに、その予言は的中しそうだ。札幌市が公表している新型コロナウイルス感染症の陽性者数は減少傾向が続き、4日が3人だった。5日の新たな感染者は昨年7月11日以来、約1年4か月ぶりに「なし」とする報道もある。

 北海道移転当初を振り返ると、2004年に新庄フィーバーが巻き起こり、3年目の2006年にリーグ優勝と日本一を成し遂げた。あの時でも3年かかったのだから、チームが変わるのは簡単ではない。でも、自ら希望して1年契約を結んだ新庄監督なら、短期間で劇的な変化を起こしてくれるのではないか。

 会見後の写真撮影で畑オーナーらと握手する場面をリクエストされた新庄監督は、迷いなく断った。「握手はまだ早い。頂点に達してから!」。その言葉に確信した。ビッグボスは本気だ。きっとまた北海道を、日本を元気にしてくれる。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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