主力の流出止まらぬレッズ 今度は今季12勝のノーノー左腕に1.1億円支払わず放出
レッズ左腕マイリーはウェーバーにかけられ、カブス移籍が決まった
レッズの主力選手流出が続いている。カブスは、レッズからウェーバーにかけられていた先発左腕ウェイド・マイリー投手を獲得した。今季12勝を挙げたマイリーの来季は、年俸1000万ドル(約11億3400万円)、もしくはバイアウト(違約金)100万ドル(約1億1300万円)だったが、レッズはバイアウトの支出を惜しみ、ウェーバーにかけたという。MLB公式サイトは「重要なレッズの選手たちの流出が続いた」として詳細を伝えている。
11月13日に35歳になるマイリーは今季28先発で12勝7敗、防御率3.37をマーク。5月7日のインディアンス戦ではノーヒットノーランを達成した。球団はこの数週間、マイリーのトレードを模索したが、うまくいかなかっためウェーバーにかけたという。ニック・クラールGMは「買い手が見つからなかった。彼をウェーバーにかけることで、オプションを行使するか決断する前に獲得に名乗りを上げる球団が現れるか知りたかった。彼と契約はしないと我々は決断し、カブスが手を挙げた」と説明した。
レッズは100万ドルでバイアウトするか、1000万ドルのオプションを行使することもできたが、そうしなかった。クラールGMはさらに「バイアウト(にかかる100万ドル)をセーブするためだった。払う必要がないバイアウトを支払うのは合理的ではない。我々は自分たちのリソースに合わせて年俸を調整している。そういう状況だからこそ、この動きには我々にとって意味がある」と述べている。年俸総額削減を目的に、100万ドルの支払いを惜しんだようだ。
レッズを巡っては、ゴールドグラブ賞を2度受賞しているタッカー・バーンハート捕手が3日(日本時間4日)にタイガースへ移籍。翌4日(同5日)には今季34本塁打&100打点のニコラス・カステヤノス外野手も4年総額6400万ドル(約72億5900万円)の契約のうち、残り2年3400万ドル(約39億円)をオプトアウトしてFAになった。同GMは「重要な選手が退団となったが、我々にはまだ良い選手がいる。願わくば若手が来年はディファレンスメーカーになってくれたらと思っている」とも述べた。今季は83勝79敗でナ中地区3位だったレッズ。来季はどうなるなるのだろうか。
(Full-Count編集部)