鈴木誠也は「中軸を打つのに十分なパワー」 米メディア、FA選手トップ20にランク付け
契約規模は5年約62億円、移籍先はフィリーズ、レンジャーズなど
今オフ、メジャーリーグでFAになった選手を、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」の記者3人がランク付け。ポスティングシステムを利用したメジャー移籍が取りざたされている広島・鈴木誠也外野手を20位とし、契約は5年総額5500万ドル(約62億円)、所属先はフィリーズやレンジャーズと予想している。
記事によると、鈴木誠については球団やスカウトから「幅広い意見」を聞いたという。「海外の選手と契約する時の不安定さ、不確かさを示すものだ」と指摘した上で、最も楽観的な展望は「メジャーで中軸を打つのに十分なパワーを持った右翼手」という評価だったとしている。2018年以降で、打席数の16.4%しか三振しておらず、四球を16%選んでいることに言及。多くの長距離打者とは異なり、パワーのために打率や出塁率、盗塁などを犠牲にすることなく好成績を残していると説明している。
鈴木誠はNPBでゴールデングラブ賞を4度受賞している。しかし、メジャーのスカウトはメジャーでエリートクラスの守備力を発揮するとは考えておらず「強い肩を持った平均以上の右翼手」というのが一致した意見のようだ。過去にセンターを守ったこともあるが、そのポジションでレギュラーになると予想している取材対象者は「いなかった」とも解説した。
「本塁打25本打てる打力と、堅実な右翼の守備」というと、同じくFAのアビサイル・ガルシア(同ランク24位)に似ているように聞こえる。ただ、若さや高い四球率などにより鈴木誠を上位にしたという。
では、どんなチームがフィットするのだろうか。記事は「優勝争いするチームがすぐにスズキを打線に組み込むことは難しいかもしれない」としながらも、世界一のブレーブス、ナ・リーグ西地区覇者のジャイアンツ、ナ・リーグ中地区優勝のブルワーズといったチームは理論上はフィットするとした。さらにリスクを取ることに前向きなチームの方がフィットするだろうとし、マーリンズ、カブス、レンジャーズ、タイガース、ナショナルズを挙げている。
(Full-Count編集部)