公立進学校の静岡高を7度甲子園に 名将が明かす「心に火をつける」指導とは?

「控え選手が重要な役割を担うと、チーム力は上がります」

「心に火がつけば、選手は主体的に努力をします。控え選手が重要な役割を担うとチーム全体への波及効果が大きく、チーム力は上がります」

 選手の特徴や適性を見極めることに重点を置いてきた栗林氏が大切にしてきたのは、周りの人から話を聞くことだった。野球部長やコーチだけではなく、選手の担任やチームメートの意見を重要な判断材料とした。

「自分の考えは間違いがあるという前提なので、色んな人の考えや意見を聞いて総合的な判断をします。判断を誤らないように、情報を更新して選手像をつくり上げるのが大事だと思っています」

 選手を大切にして長所を伸ばす。結果は、その先にあると静岡の名将が証明している。

○栗林俊輔(くりばやし・しゅんすけ)1972年9月8日生まれ、静岡県磐田市出身。磐田南高から筑波大。現役時代は捕手。磐田北、浜松工などの監督を経て、2008年から静岡高を指揮した。甲子園には春3度、夏4度出場。静岡高では西武・鈴木将平外野手ら3人のプロ野球選手を輩出。浜松工の教え子には元日本ハム・浦野博司投手がいる。

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