受験を選び、指導者から1時間のお説教… 少年野球と勉強の両立はできないの?
「一緒に卒団しよう」子どもたちが最後の時間をともに過ごすことが大切
うちの息子が所属していたチームは、受験を許容してくれる監督でした。チームには、「受験をするから辞めたい」という子どもがいましたが、「ここまで頑張ってきたんだから、来れる時だけ来て一緒に卒団しよう」と引き留めるメンバーが多かったです。その子は受験勉強を優先しながら、最後までチームにいました。
小学1、2年生からチームに入った子どもたちは毎年、6年生を送り出しています。いつかは自分が卒団する時が来ると思って練習しています。子どもの成長を見守る親も、卒団を楽しみにサポートしています。受験で参加する回数が減ったとしても、最後までチームにいる意義は大きいと思います。
首都圏では野球と受験の問題が大きくなっていくと感じています。指導者が受験に対するチーム方針を示したり、受験勉強を優先する時期があっても、その先で野球を続けられると伝えたりすると良いですね。時代に合った形に柔軟に変えていかないと、野球人口の減少に歯止めがかからないと危機感を持っています。