セ新人王は栗林良吏か? 牧秀悟か? 史上稀に見るハイレベル争いの行方を占う
牧は清原以来の新人3割20本、栗林は歴代2位タイの20試合連続セーブ
牧は8月25日の阪神戦でルーキー史上初となるサイクル安打を達成。球団の新人最多安打記録を更新すると、長嶋茂雄氏の持っていた新人最多二塁打記録も塗り替えた。打率.314、22本塁打71打点で清原和博以来となる新人での3割20本を達成した。
一方の栗林は開幕から守護神の座を任され、22試合連続無失点で新人の開幕からの連続無失点記録を更新。東京五輪の金メダル獲得にも貢献すると、シーズン最終戦でプロ野球2位タイの20試合連続セーブも記録した。セーブ機会での失敗はなし、本拠地マツダスタジアムでは1点も奪われることはなく防御率0.00。シーズン防御率0.86は12球団の守護神の中でもトップの数字だった。
大本命の牧と栗林はどちらも甲乙付け難い成績を残している。貢献度を示すWARを見ると、牧の「4.3」に対して栗林は「1.8」となる。だが、登板イニングの少ない救援投手の「WAR」は低く出る傾向にあるため、一概に栗林が劣っているとは言えない。リーグの野手の中で牧のWARは8位、一方、救援投手の中で栗林のWARは阪神のスアレスに次ぐ2位。ポジション内での比較で見ると、やや栗林の方が優位か。
(Full-Count編集部)