大谷翔平、想像絶する1年も「もっともっと高くいける」　守備含めた“三刀流”も意欲

投げる、打つ、だけでなく守備も「できるに越したことはない」

　エンゼルスの大谷翔平投手が15日、東京・千代田区の日本記者クラブで、今季を振り返る記者会見を行った。爽やかなグレーのスーツ姿で登場し、日米を沸かせた歴史的な1年に手応えを示しながらも「もっともっと高くいけると思うので、まだまだ頑張りたい」とあくなき向上心を見せた。

　リアル二刀流として投打にフル回転した今季。「確実にレベル上がったと自信を持って言える」と晴れやかな表情で語った。登板翌日も指名打者で出場するなど休みなく働いたが「できると分かったことが一番良かった。来年に繋がること」と強調。特に、投手としてはまだまだイニングを重ねられるとの意向を示した上で「数を増やしていければ、もっともっと高いレベルで数字も残るんじゃないか」と見据えた。

　来季への具体的な目標数値を問われると「数じゃないと思っている。残った数字というのは、シーズン終わった後に自分で振り返ればいいかなと。一番は健康でシーズンに出続けること」とキッパリ。投げる、打つ、だけでなく守備につく“三刀流”については「できるに越したことはない」と意欲を示した。

　メジャー4年目の今季は、投打で躍動。打者としてメジャー3位の46本塁打を放ち、打率.257、100打点、26盗塁を記録した。投手としては9勝2敗、156奪三振をマーク。野球界を飛び越えて話題をさらった。今オフは、コミッショナー表彰や打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞、米専門誌によるMVP選出などすでに“7冠”を獲得している。

　日本時間19日に発表されるア・リーグ最優秀選手（MVP）の最終候補にも入っており、受賞最有力との見方が大勢。新人王を受賞した2018年以来、3年ぶりに日本記者クラブで開いた会見で浴びたフラッシュの数が、想像を絶する1年を象徴していた。

（Full-Count編集部）