大好きな野球に「行きたくない」 出場機会なし、怖い指導者…保護者はどう向き合う?

出場機会に恵まれなくてもできること

○自分の子どもの出場機会が少なく、グラウンドから足が遠のく

 親であれば、我が子が試合で活躍する姿を見たいと思うのは当然かと思います。しかし、野球は試合に出るだけがすべてではありません。子どもたちは、試合に出ること以外で活躍している可能性があります。

 よく高校野球の解説などで「このチームはベンチワークがいいですね」という言葉を耳にします。このベンチワークとは、試合中のベンチ内の連携のことで、声かけやランナーコーチャー、バット引きなど試合を自分たちのリズムで進めていくために重要な動きです。

 また、「ムードメーカー」も試合の流れを良くする存在です。プロ野球では、ソフトバンクの松田宣浩選手の「熱男」パフォーマンスが有名ですが、プレーをしなくても活躍する選手の代表例と言えるでしょう。

 もしかすると試合に出なくても、このような「ベンチワーク」や「ムービーメーカー」として活躍しているかもしれません。そして何よりも重要なのが、「子どもが野球を楽しんでいるかどうか」です。試合に参加するだけで楽しいと感じる子どもたちもいるのです。

 我が子が試合に出なくても楽しんでいるのであれば、その楽しんでいる姿を見るためにグラウンドへ足を運んではいかがでしょうか。

【後編に続く】

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