日本ハム発表の「ノンテンダー」って何? 西川、秋吉、大田を“市場に放出”
球団の保留権を外れ、自由に新天地を求めて交渉可能
日本ハムは16日、FA権を持つ西川遥輝外野手、秋吉亮投手、大田泰示外野手とFA資格について協議した結果、2022年度の契約を提示せず、野球協約第66条の保留手続きを行わないことになったと発表した。発表にあたり新任の稲葉篤紀GMは「選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました」とコメントしている。
この「ノンテンダー」とは、メジャーリーグで用いられる用語で、球団が来季の契約を提示せず“市場に放出する”こと。主に契約がコストに見合わなくなった際に用いられる手法だ。
今回の場合、選手は12月始めに発表される契約保留選手名簿から外れるため自由契約となり、旧所属の保留権に縛られることなく海外を含めた他球団と交渉することができる。
稲葉GMが「昨年も、ノンテンダーの村田透投手と再契約した例があるように、ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではありません」としているように、日本ハムはこれまでも同様の手法で選手をフリーにしてきた。昨オフの村田透投手、2010年オフの多田野数人投手、2006年オフの坪井智哉外野手は一度フリーになったものの、後に年俸を下げた上で日本ハムと再契約している。
(Full-Count編集部)