西川遥輝&大田泰示がフィットしそうな球団は? 自由契約で争奪戦の可能性

出塁率を残せるリードオフマンタイプの西川が合うのは…

 一方で西川はどうか。西川は俊足巧打でリードオフマンタイプの外野手。前述の通り、今季は打率.233と不振を極めたものの、出塁率は.362と決して低くなかった。肩の弱さが度々、指摘されており守備面には不安が残るが、リードオフマンの欲しい球団が、左翼手として起用できれば、十分に戦力になる可能性はある。

 ソフトバンク、巨人あたりはこのニーズにフィットするかもしれない。今季4位に終わったソフトバンクは、1番打者の出塁率の高さが課題だった。三森大貴や牧原大成が1番を打ったが、出塁率は牧原大が.305、三森が.272と決して高くはなかった。外野には柳田悠岐、栗原陵矢、中村晃らがおり、レギュラー獲りを目指す上林誠知や柳町達らも居るが、高い出塁率と俊足が武器の西川は生かせる存在だ。

 また、巨人も候補になり得る存在。今季は新戦力の梶谷が結果を残せず、77試合で1番には松原が起用された。打率.274、出塁率.333の成績を残したが、リードオフマンとしては物足りないところ。左翼では今季ウィーラーが最多の82試合で起用されているが、ベテランの亀井が引退したこともあり、戦力になる余地は十分にあるだろう。この他にもニーズのある球団はありそう。秋吉もまだ32歳と年齢的には問題なく、リリーフを手厚くしたい球団にとっては魅力的ではないだろうか。

 西川は2億4000万円、大田は1億3000万円(金額はいずれも推定)とされる高年俸がネックになるだろうが、他球団にとっては補強の候補に十分になり得る存在だ。自由契約となることで、FA権を行使した場合と違い、条件面の制限もなくなるだけに、争奪戦となる可能性も秘めている。

(Full-Count編集部)

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