広島の古葉元監督が死去 ソフトバンク王会長「同世代を生きた者として誇り」
広島、大洋で通算873勝、王会長は選手、監督として対戦
広島の監督として初のセ・リーグ優勝や日本一に導くなど黄金期を築いた古葉竹識さんが12日、85歳で死去した。故人の長男が球団を通じ発表した。選手、監督として同時代を生き、しのぎを削ったソフトバンクの王貞治会長兼特別チームアドバイザーが球団を通じてコメントを発表した。
「古葉さんは素晴らしい守備と粘り強いシュアなバッティングの選手でした。監督としても、巨人V9の後の広島黄金時代の赤ヘル旋風は見事でした。アマチュア野球でも頑張って頂いて、野球一筋の素晴らしい人生だったのではないでしょうか。同世代を生きた者として誇りに思います。ご冥福をお祈りします」
古葉氏は、熊本・済々黌高、専修大から社会人の日鉄二瀬を経て1958年に広島入り。1964、68年に盗塁王を獲得。1970年に南海(現ソフトバンク)に移籍し、翌年引退した。その後1975年に広島監督に就任、同球団を初のリーグ優勝に導いた。1979年には近鉄を下して日本一に。1985年の退団までにリーグ優勝4度、日本シリーズ制覇3度を達成した。
その後は1987年から3シーズン、大洋(現DeNA)の監督を務めた。近年も東京新大学リーグを戦う東京国際大で監督を務め、2011年春季リーグでは初優勝に導いた。
選手としては実働14年で1501試合に出場し1369安打、打率.252、263盗塁。監督としては14年間で1801試合、873勝791敗137分の勝率.525を残している。
(Full-Count編集部)