日本ハムが主力3選手を事実上の“FA”に 1軍打撃コーチも退任、新庄・新体制へ着々
契約保留者名簿を外れ、新天地を求めて自由に交渉可能
16日のNPB関連去就では、日本ハムに大きな動きがあった。FA権を持つ西川遥輝外野手、秋吉亮投手、大田泰示外野手と話し合いを持った結果、3選手に来季の契約を提示しないと発表した。再契約の可能性も残すが、一旦市場に“放出”することになる。
日本ハムは稲葉篤紀GMのコメントを通じて「ノンテンダー」と表現、保留手続きを行わないとした。3選手は12月初旬にNPBから発表される契約保留者名簿を外れ、自由契約となる。自由に国内外の球団と入団交渉を行うことができる。
西川は今季、130試合に出場したものの打率.233に終わった。昨オフには米大リーグ移籍を目指しポスティング申請を行ったものの、契約はまとまらなかった。通算では1227試合に出場し1232安打、54本塁打、打率.281。歴代28位、現役最多の通算311盗塁をマークしている。今季年俸は2億4000万円(推定)。
秋吉は今季国内FA権を取得した。2014年にドラフト3位でヤクルト入りして以来リリーフで投げ続け、日本ハムにトレード移籍した2019年には53試合登板で防御率2.96、25セーブを挙げた。昨季は33試合で防御率6.37と不振に終わり、今季は10試合登板に終わった。通算では379試合に登板し20勝24敗71セーブ、防御率3.00。今季年俸は5000万円(推定)。
大田は2009年にドラフト1位で巨人に入団。打撃に確実性を欠いたが2016年オフの日本ハム移籍で開花した。2017年から昨季まで4年連続で100試合以上に出場し、毎年2桁本塁打を記録している。今季は序盤から打撃不振に陥り、76試合で打率.204、3本塁打に終わっていた。通算770試合出場で打率.261、75本塁打、310打点。今季年俸は1億3000万円(推定)。
また、首脳陣では小田智之打撃コーチの退任が発表された。2004年の札幌移転当時、準レギュラーとして活躍した小田氏は2013年から1軍、2軍のコーチを務めてきた。すでに新監督就任が発表されている新庄剛志氏が率いる新体制へ、着々と準備を進めていると言えそうだ。
(Full-Count編集部)