エンゼルス、単年24億円でシンダーガード獲得へ 米メディアは“本気度”評価
「勝てるという予測がなければ、1年限りの選手に巨額を投じる理由がない」
エンゼルスがメッツからFAとなっていたノア・シンダーガード投手と年俸2100万ドル(約24億円)の1年契約で合意したと米メディアが一斉に報じた。来季の新戦力としてメジャー通算47勝の実績を持つ右腕の獲得に、米メディアは「勝つためにかなり力を入れている」とエンゼルスの“本気度”を評価している。
今季、投手陣が奮わずに7年連続でプレーオフ進出を逃すことになったエンゼルス。このオフは大谷翔平投手とともにチームの屋台骨となる先発投手の補強が急務とされていた。関心を示していたとされるレッドソックスからFAとなっていたエドゥアルド・ロドリゲス投手はタイガースへの加入が決まったものの、補強第1弾としてシンダーガード獲得に成功した。
2010年の米ドラフト1巡目でブルージェイズに指名されたシンダーガードは2012年オフにトレードでメッツへ移籍。2015年にメジャーデビューを果たすと、2016年には14勝をマークした。2018年、2019年にも2桁勝利をマークしているものの、2020年3月にトミー・ジョン手術を受け、同年シーズンは全休。今季9月29日のマーリンズ戦で復帰し、2試合の登板に終わっていた。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はエンゼルスのシンダーガード獲得を「エンゼルスが2022年のハイリターンを願って、ハイリスクな投資をした」と指摘。「ここ2年間で2イニングしか投げていない選手に対して、甚だしい投資である」とする一方で「今すぐ勝つために力を入れていることをこの契約は示唆している。そのシーズンで勝てるという予測がなければ、1年限りの選手に巨額を投じる理由がない」と言及。エンゼルスの来季にかける意気込みを感じ取れる補強だと認めている。
(Full-Count編集部)