ヤクルト、巨人、阪神で活躍の元4番が明かす 内角攻略「肘をたたんで打つ」の真意

ヤクルト・巨人・阪神で活躍した広澤克己氏【写真:細野能功】
ヤクルト・巨人・阪神で活躍した広澤克己氏【写真:細野能功】

古田敦也氏の公式YouTube「フルタの方程式」で豪華すぎるスラッガー集結

 ヤクルト、巨人、阪神の3球団で4番を務めた広澤克実さんが、元同僚の古田敦也さんの公式YouTubeチャンネル「フルタの方程式」でインコースの打ち方を解説した。現役時代、最後まで分からなかった答えは「捕手寄りの腕」にあったと引退後に知った“コツ”を動画を見ている野球人に伝えている。

「ずっと悩んで分からないまま現役が終わっちゃった」。通算306本塁打を記録した広澤さんが現役時代に苦しんだのが、インコースの対応だった。「現役時代はコツばかり。現役を終えてインパクトから逆算する理論を考えた」と周囲を笑わせながら、論理的に解説した。

 広澤さんは、インコースとアウトコースの打ち方は、それぞれ違うと考えている。インコースを打つ時に最も重点を置くのが「捕手寄りの腕」。右打者でいえば、右腕となる。

 色んな方向に曲がる肩や手首と違い、肘の関節は開くか閉じるかの2つで、バットのトップをつくった時には捕手寄りの肘は閉じて、投手寄りの肘は開いている状態になると身振り手振りで説明。そして、スイングする際に「捕手寄りの肘を閉じたままにしないとインコースは打てない」と強調。インコースをとらえた選手が「肘をたたんで打ちました」とコメントするのは、実は「(右打者の場合)右肘がずっとたたまれた状態で、1度も伸びずに打っている」と説明した。

 もう1つのポイントは、トップの時にバットと前腕部分でつくった角度を変えずにスイングすること。この角度は何度でも構わないが、角度を維持してバットを振るとインコースを芯でとらえられるという。分かりやすく論理的でありながら、ユーモアを忘れない広澤さんの解説に、視聴者からも「感覚派のタイプというイメージがあったが、説明もうまくてすごく参考になる」と好評だった。

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