元阪神マートン、“予想外”だった大谷翔平の活躍 当時振り返り「打者よりも投手」

ロッキーズ時代のマット・マートン【写真:Getty Images】
ロッキーズ時代のマット・マートン【写真:Getty Images】

2014年、2015年と交流戦で投手・大谷と対戦している

 2010年にNPB歴代2位となるシーズン214安打を放った元阪神のマット・マートン氏。このほどMLB公式サイトのインタビューに応じ、日米の野球の違いや自身のキャリアを振り返る中で、今季ア・リーグMVPを受賞したエンゼルスの大谷翔平投手についても言及した。

 マートン氏は2010年から6年間、阪神でプレーし、首位打者1回、最多安打3回を獲得するなど通算1020安打を放った。2012年のドラフト1位でプロ入りした大谷とは2013年から2015年まで共にNPBでプレーし、交流戦で対戦している。

 2014年6月18日の交流戦で大谷は阪神打線を相手に8回1安打無失点11奪三振の好投で勝利投手に。マートン氏は3打数0安打に封じ込められた。翌2015年6月6日の対戦で右腕は7回4安打1失点11奪三振と好投も負け投手に。マートン氏は大谷から1安打を放ち、3打数1安打だった。

 マートン氏は当時を回顧し「その時は打者としてよりも投手として期待していた。奇妙なことだけど、それが本音だ。当時はまだ、彼をどれだけ打席に立たせるべきかといったことを探っているような感じだった。彼はまず、打者よりも投手だった。95マイル(約152.9キロ)から96マイル(154.5キロ)、100マイル(約161キロ)まで投げていたからね。並外れた投手だった」と投手としての傑出した力を感じていたという。

 大谷は日本でプレーしていた当時も将来的に投手、打者どちらに専念するかは議論の的になっていたが、稀代のヒットメーカーだったマートン氏は「どちらかに賭けるなら、私は投手に賭けていたね。彼の打撃がどうなるか(上手くいくか)気になっていたよ」と“投手”推しだったことを告白。今季メジャー3位の46本塁打を放った活躍には驚きを隠せない様子だった。

(Full-Count編集部)

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