ソフトバンクが「サファリパーク」に挑戦 “完全自己責任”の仰天企画はなぜ実現した?
10月24日まで行われた「うんこミュージアム」は10万人超が来場
ソフトバンクがまた新たな試みに挑戦している。本拠地・PayPayドームに隣接する自社エンターテインメントビル「BOSS E・ZO FUKUOKA」で11月20日から始まったのは「ふれあい動物園ノースサファリサッポロ」。ビルの中でライオンやヘビなど様々な動物と触れ合える“サファリパーク”だ。
これまでにも野球以外の分野で音楽フェスやイベントなどを企画、実現してきたソフトバンク。3月20日から10月24日にかけては「うんこミュージアムFUKUOKA」を開催し、10万人を超える来場者を集めた。そして今度の新たな試みは“サファリ”。オープンして間もないが、早くも好評を博している。
「常に新しいこと、これまでにないことをやろうと考えています。うんこミュージアムが終わるにあたって、子どもたちや家族連れの方々に楽しんでもらえることはなにか、を考えた時に思いついたのが動物との触れ合いでした」。球団担当者は企画に至った狙いを説明する。目をつけたのは、札幌市にある体験型ふれあい動物園「ノースサファリサッポロ」だった。
「ノースサファリサッポロ」は「見て、触れて、癒される!体験型テーマパーク」として知られるエンターテインメント施設。移動動物園も行っており、全国各地でのイベント経験も豊富だった。担当者が札幌を訪れて、企画のオファーを出したという。
同施設の星野和生社長も当初は驚きを隠せなかった。プロ野球球団がサファリをやりたい、という不思議な打診に「どうして声がかかったのか不思議な感じでした」。ただ、その提案に「面白いなと感じましたね。私たちは非日常、普段できないこと、目の前でできないこと、触れられないことを体験してほしいと思ってやっているので、ビックリして、感動してほしいですね」とオファーを受けることにした。
1月末まで開催される“日本一危険な動物園”には、子どもライオンやワニ、ヘビ、ミーアキャット、ナマケモノといった猛獣や珍獣が約40種類おり、触れ合いやエサやり、ヘビの首巻きなども体験できる。クリスマスシーズンの12月6日から12月25日まではトナカイ、年末年始の12月26日から来年1月10日までは来年の干支でもあるトラもやってくることになっている。
「コロナ禍の中でなかなか外に出られない日々が続いたと思います。ここに来て癒し、驚き、感動を体験してほしいですね」と星野社長は語る。このサファリだけでなく、ドーム周辺のイルミネーションや冬の味覚を味わう「牡蠣小屋」なども開催中。オフシーズンでもソフトバンクはさまさまな挑戦を行っている。
(Full-Count編集部)