年俸46億円超でのシャーザー獲得は大博打? CY賞3度の鉄人右腕に向けられる“懸念”
打の目玉、総額114億円予想のブライアントにも同様の指摘
ドジャースからFAとなったマックス・シャーザー投手は今オフ、年平均の史上最高額となる年俸4000万ドル(約45億7600万円)に及ぶ契約を結ぶのではという見方がある。一方で、現在37歳のベテラン選手にそれほどの高額を叩くにはリスキーではないのかという観測も。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が伝えている。
「一か八かの要素が最も大きいMLBのFA選手」と題された記事では、ハビアー・バエス内野手(前メッツ)、クリス・ブライアント内野手(前ジャイアンツ)、ニック・カステヤノス外野手(前レッズ)、トレバー・ストーリー内野手(前ロッキーズ)、ジョン・グレイ投手(同)、そしてシャーザーが分析されている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、シャーザーが今オフ、3年総額1億2000万ドル(約137億3000万円)の巨額契約を結ぶのではと予想している。
記事では今季のシャーザーは、初めてサイ・ヤング賞に輝いた「2013年に匹敵するほど圧倒的」だとしている。今季は直球の平均球速が94.5マイル(約152.1キロ)を記録し、9回あたりの平均奪三振数も、2016年以降ずっと11以上をキープしている。
一方で「シャーザーが今のレベルの投球をどれだけ長く続けられるかに関して、疑問の声がある」と指摘。2019年のプレーオフでは首の痙攣でワールドシリーズ第5戦での登板を回避し、今年も腕の疲労でリーグ優勝決定シリーズ第6戦の登板を回避する事態に。故障の不安があったと指摘している。
またFA野手の目玉の一人とされるブライアントについては、今季25本塁打した打力と内外野で主に5つのポジションを守れることについて「その打撃力はなおさら価値があるように感じる」と評価し、「最低でも1億ドル(約114億円)の契約をつかむべき。1億5000万ドル(約171億円)以上も論外ではない」と評価した。
その一方で、OAA(平均よりアウトを稼いだ数を示す守備指標)では、出場した守備位置のほとんどで平均か平均以下だったことも指摘。直近2年間はリーグMVPに輝いた2016年以降の数年間と比べ、直球への対応力が顕著に低下していることも懸念材料に挙げられている。
(Full-Count編集部)