鷹・甲斐拓也が教える“キャノン”のコツ 子どもに伝えた「一番大事」なこと

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

「キャッチボールを丁寧に大事にすれば、スローイングも上手くなる」

 ソフトバンクが取り組んでいる九州を元気にする活動「ファイト!九州」。その活動の一環として行われているのが「あなたの夢を叶えます」プロジェクトだ。九州の子どもたちから夢を募集して一緒にその夢を実現し、子どもたちを元気に、そして笑顔にしようというものだ。

 去る11月14日。秋季キャンプを行う宮崎・生目の杜運動公園で、また1人の子どもの夢が叶えられた。宮崎県在住の山川恵太郎くんの夢は「甲斐選手にセカンド送球やキャッチャーとしてのコツを学びたい」というもの。実際に日本を代表する捕手となった甲斐拓也捕手から捕手の“イロハ”を教わった。

 その日の練習終了後に実現した甲斐からの実技指導。いまや代名詞となった“甲斐キャノン”のコツとして「スローイングの前に一番大事なことがあって、それはキャッチボール。キャッチボールでスローイングは大きく変わる。スローイングを良くしたいなって思うんだったらキャッチボールを丁寧に大事にすれば、スローイングも上手くなる」と、キャッチボールの重要性を伝えた。

 その上で、しっかりとリズム良く足を使ってキャッチボールを行うことを山川くんに伝授。「キャッチボールって簡単で一番地味。でも、それを丁寧にやることで大きく変わるから。足を使って投げればキャッチボール、ただ投げているのは肩慣らし」と語っていた。

 さらに、スローイングの際の足の運び方のコツや、捕手としての心構え、マウンドにいる投手にどうやって声をかけるか、など山川くんの質問、疑問に答えていった甲斐。最後に「僕がプロ野球選手になるまでプロでいてください」という山川くんのお願いに「高卒なら6、7年? まだバリバリやってるよ! 一緒にやりたいね! 一緒にやれたら最高だね」と応えた。

 憧れの選手と夢のような時間を過ごした山川くん。「甲斐選手はすごく大きかったです。中学校に上がるまでにしっかり練習して、甲斐選手にも認められる存在になりたいです」と決意を口にし、笑顔を浮かべていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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