大谷翔平が夢を叶えた“4つのツール” 誰もが知りたい「超・育成法」を考案者が解説

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

子どもが「目標を描き、手に入れる」ための方法

 自分の子どもを、どうやって心身ともに真っすぐ育てようかと悩む親、あるいは預かった選手をどう成長させ、チームの成果につなげようか悩む野球指導者は多いのではないだろうか。きっとエンゼルス・大谷翔平投手の成長過程が参考になるはずだ。大谷が高校時代に使った“ツール”の考案者、原田隆史氏が野球技術の向上を助けるプログラム「TURNING POINT」の中で使用法を詳細に説明している。

 大谷は花巻東高時代に「8球団からドラフト1位指名を受け、プロ入りする」という目標を立て、地道にそのための行動を起こし、継続した。結果NPBや、大リーグでの活躍を導くことができている。目標と必要な行動を記した図は“マンダラ”として有名になった。

 このツールを考案した原田氏は、マンダラだけが独り歩きしてしまった現状に警鐘を鳴らす。「マンダラだけが目標達成の方法と思われるのは間違いです。ほかにもいかに目標を立てるかという“台本”のようなものがあり、行動を振り返る日誌、習慣形成のためのチェック表もある。これらがセットになって、初めて描いた目標が手に入るのです」と話している。

 原田氏は元々、中学の体育教師だった。長年の教職経験から導き出された“育成術”は、大谷の出現でさらに注目されている。動画を見れば、大きな目標も地道な歩みの結果、達成されていることが分かる。少年野球の指導者にも必見と言えそうだ。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY