MLBロックアウトに「非常に失望」 コミッショナーが声明「最善の方法だと…」
マンフレッドコミッショナー「2022年シーズンを守るためには…」
大リーグ機構(MLB)は米東部時間2日零時(日本時間同日午後2時)からロックアウト(施設閉鎖)をスタートさせた。旧労使協定の失効期限までに新たな労使協定がまとまらず、球団オーナー陣が全会一致で実施を決定。事態を受けてロブ・マンフレッドコミッショナーは「球界が直面した状況に私は非常に失望しています」などとの声明を発表した。MLB公式サイトが伝えている。
現地の報道によると、年俸調停権を得るまでの期限短縮や贅沢税の課税ラインなどが主な争点に。声明でマンフレッドコミッショナーは「端的に言いますと、2022年シーズンを守るためにはオフシーズンのロックアウトが最善の方法だと考えています。ロックアウトにより(選手会との)交渉を活性化させ、来シーズンを時間通りに開幕させるための取り決めに導いてくれると願っています」と意図を説明した。
一方で「残念なことですが、選手会は歩み寄りではなく対立を選ぶ作戦で交渉の場に臨んでいたように思えました」とも。ただ、“明確にしておきたい点”として「必ずしも試合がキャンセルとなることを意味するわけではありません」と釘を刺した。
ロックアウトにより、トレードなどの移籍交渉もストップ。各方面に及ぼす影響の大きさを十分理解した上で「今日は球界にとって困難な一日です。我々が愛する野球を更に良いものへと成長させ、守っていくために、(大リーグ機構と選手会の)双方が共に取り組んで行くためのチャンスを見つけられると、私は今も変わらず前向きに考えています」とまとめた。
(Full-Count編集部)