「時間は無限ではない」 松坂大輔、現役選手に未来託した“ラストメッセージ”の全て
「『1人はみんなのために』という言葉を胸に刻み、投げ続けてきました」
僕の現役時代の原動力は、応援していただいている方に喜んでもらいたいと思いで頑張ってきました。『ONE FOR ALL』『ALL FOR ONE』という言葉がありますが、『ONE FOR ALL』『1人はみんなのために』という言葉を胸に刻み、投げ続けてきました。
僕が投げてきたことで少しでもファンの方が喜んでくれたり、勇気やパワーを送ることができていたのなら、こんな姿になってもまだまだ投げ続けたいと思いながらやってきて本当に良かったと思います。
小さい頃から投げること、打つことが大好きで、引退を決める直前までもっと投げたい、もっとみんなと勝ちたいと思っていた僕でしたが、最後は普通に投げられなくなるまで、野球を続けてくることができて本当に幸せでした。
プロ生活の後半は故障ばかりでしたけど、僕を産んでくれ、育ててくれた両親に感謝しています。小さい時から常に僕と比較され苦しい時期を過ごしたこともあった弟にも感謝しています。若い時から引退する時まで僕のわがままを許してくれた妻、子供たちにも感謝しています。妻のお母さん、天国で見守ってくれている妻のお父さんにも感謝しています。