同級生は鷹・甲斐野らプロ6人 大会記録“7連続K”に並んだ左腕の秘めた思い
同期は6人がプロ入り、自身も「行けるなら行きたい」と意欲
長野・佐久長聖高から東洋大に進学。当時の同級生は、DeNA・上茶谷大河、ソフトバンク・甲斐野央、中日・梅津晃大、オリックス・中川圭太の4人が大卒でプロに入った。さらに、ENEOSを経由して藤井聖が昨年楽天へ。今年10月のドラフト会議では、大阪ガスに就職した末包昇大が広島から6位指名を受けた。
同級生6人がプロ入りする環境。自身は登板する機会もあったが、目立った存在ではなかった。社会人のSUBARUに就職して野球を続け、補強選手として都市対抗に初出場。東邦ガスを圧倒する投球を見せるまでに成長した。
同級生たちには今でも刺激を得ている。「やっていることは同じでも、プロはもっと厳しい」と現実を理解しつつも「(プロに)行きたかったですね。行けるなら今でも行きたい」と秘めた思いも明かす。初の全国舞台で爪痕を残した阿部。「来年は自分のチームで出れるように」。プロへ1歩でも近づくために、次は青いユニホームで東京ドームのマウンドに戻ってくる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)