屋外での応援「シミができるのは嫌でした」 元女子アナの野球ママに起きた変化
元テレビ東京アナウンサーの林京子さん、夫は巨人などで活躍した林昌範さん
巨人や日本ハム、DeNAで通算16年間プレーした林昌範さんの妻でフリーアナウンサーの林京子さんは、少年野球チームに所属する小学5年生の長男を育てている。多くの「野球ママ」たちと同じように、悩みや問題に直面しながら奮闘する林さんの連載。1回目は自分の自由な時間がなくなっても、日焼けで顔にシミができても続けたくなるやりがいや楽しみを聞いた。
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長男は年長の時に野球を始めました。ずっと言い続けているのは「中途半端にやるなら辞めるからね」ということです。平日の朝からお弁当を作るのは楽ではないですし、土日はゆっくりしたい気持ちもあります。でも、練習や試合に行く前日になると、長男が自分で野球の準備をするんです。用具を全部磨いて、肩を冷やさないようにして早く寝ています。子どもながらに頑張っている姿を見ると、家族で過ごせる時間が増えてよかったなと感じます。
そうはいっても、最初から前向きに長男のサポートをしていたわけではありません。日焼けして、シミができるのは嫌でした。土日も潰れるし、周りに気を遣うし、自己犠牲が大きすぎると思っていました。ただ、半年くらい経つと、同世代や先輩のお母さんたちと交流が深まっていきました。土日を家で過ごすよりも、子育てで参考になる話も聞けるし、他の子どもたちへの愛情も芽生えてきます。一日中グラウンドで一緒に過ごすので、家族が増えたような喜びを感じられます。
少年野球は保護者の当番や長時間の練習など、マイナスのイメージがあるかもしれません。ひと昔前と違って共働きのご家庭がほとんどなので、時代に合わない部分もあると思います。私ものめり込んだのは、長男が小学3年生になった頃です。それまでは基礎的な練習ばかりでしたが、試合が増えてきました。試合は子どもを急成長させます。親も一緒に喜んだり悔しがったりする瞬間を味わえています。プロ野球もとても魅力的な世界でしたが、同じくらい興奮と感動が得られると実感しています。
人によっては、そこまでの期間が長い、つらいと感じて、チームから離れてしまうのかなと思っています。少年野球への考え方も、休日の過ごし方も、価値観は人それぞれです。個人的には、スポーツの経験がない私を、ここまで夢中にさせる少年野球には魅力があると感じています。
○林京子(はやし・きょうこ) 旧姓・亀井京子。1982年8月23日生まれ。兵庫県出身。2005年にテレビ東京、アナウンサー職で入社。2008年、林昌範さんとの結婚を機に退社。現在はフリーアナウンサーとして活動する1男1女の母。アスリートフードマイスター。健康志向ジェラートブランド『Karadaneeds(カラダニーズ)』を設立するなど活躍中。
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