トップ5に右打者が2人、西武源田は滑り込まずに… パ三塁打ベース到達上位は?
1位はオリックス・中川の11秒01、左中間の打球で三塁を陥れた
2位にランクインしたのは楽天・山崎剛内野手で11秒03。ルーキーイヤーの2018年に10秒89というタイムを記録しており、それ以来のランクイン。当時から目をひいた重量感に満ちた迫力ある走りは相変わらずだ。
番外編で登場するのはソフトバンクのデスパイネ外野手。西武の中堅手・岸潤一郎外野手が背走後、落下点を見誤って落球するのをみてからスピードアップ。必死に走って三塁に滑り込んだ。タイムは14秒24。計測した中では最も遅いタイムだった。
1位に輝いたのはオリックス・中川圭太内野手で11秒01。センター最深部へ打球が転がったとはいえ、ややレフト側で打球処理された場合、ライト側と比較すると三塁への送球距離が短くなる。しかも右打者は左打者よりも物理的に遠くからスタートするため、多少は不利となるしかし、この時の中川は果敢に三塁を攻め、最後までスピードを緩めることなく走り切っている。
過去の計測では10秒台がトップ5の多くを占めていたが、今回はすべて11秒台。シーズン終盤になると、選手は蓄積された疲労の影響を受けるせいか、際どいタイミングになりそうだとアグレッシブになれなくなる。優勝争いや僅差の順位争いをしているチームの場合、三塁を狙ってアウトになればダメージは計り知れないため、慎重になってしまうのだろう。しかし、そのような時期に計測したことで11秒台の争いになり、右打者がランクインするという、これまでにないおもしろい結果を体験することができた。