「練習ではできるのに…」 試合で結果出ず悩む選手に多い3つの特徴とは?

プレッシャーの中で得た成功体験は「緊張との向き合い方を学ぶきっかけに」

○緊張に押しつぶされる

 最も多かったのは、緊張で思ったようなプレーができないという悩み。その多くは、プレッシャーを乗り越えて結果を出す成功体験が少ない選手たちでした。普段の練習からプレッシャーがかかる状態で練習するなど、緊張に慣れている選手たちは相対的に結果が伴っていることが多かったです。「エラーしたら腕立て10回します!」と宣言して、自らを追い込む選手もいました。常に自分にプレッシャーを与え、その中で得た成功体験は大きな自信につながり、緊張との向き合い方を学ぶきっかけになるのかもしれません。

○普段の練習に漠然と取り組んでいる

 よく指導者が「練習のための練習をするな!」と言っているシーンを見かけますが、試合で力を発揮できない選手はこれが意識付いてないように感じます。例えばキャッチボールで暴投したのに「あ、ごめん」で済ませてしまう選手がいます。ノック中のエラーや、打撃練習でのミスショットの時も同様です。結果を出す選手の多くは今起きたミスに対して「なぜミスしたのか?」「次ミスしないためにどうしたらいいのか?」と考えながら練習をしていました。

○自分のプレーを振り返らない

 良いプレー、悪いプレー、それぞれに理由があると思います。少年野球では「あ、アウトになった」「ヒットだ!ラッキー」と結果しか見ていないこともあります。なぜそのプレーが起きたのかを考えることは少ないのではないでしょうか。試合で活躍する選手はそのプレーが起きた理由を理解している場合が多いです。野球は再現性のスポーツなので、確率良くヒットを打つ、ストライクを投げるには、どうすればいいのかを知ることは非常に重要です。分からないことを分からないままにしていたり、起きたことの原因を落とし込めていないと、失敗を繰り返すことになりかねません。

 これらが試合の結果を変える全てではありませんが、改善案として参考にしていただき、練習の成果を本番で発揮してもらいたいと思います。

(First-Pitch編集部)

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